【飲食店必見】オーダーエントリーシステム徹底解説

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この記事をご覧の皆様は飲食店でのオーダーエントリーシステム導入を検討したい、リプレイスしたいという事業者の方が多いのではないでしょうか。
オーダーエントリーシステムとは、主に飲食店でお客様からの注文を受けるためのシステムです。近年様々なタイプのオーダーエントリーシステムが登場しています。

この記事では飲食店のオーダーエントリーシステムの基本知識やタイプ別のメリット・デメリット、導入時の注意点、主なオーダーエントリーシステムなど、どこよりも分かりやすく解説します。この記事を読めば自店にオーダーエントリーシステムを導入すべきか、リニューアルすべきか判断できるようになります。

1.オーダーエントリーシステムとは

オーダーエントリーシステムとは、飲食店でお客様からの注文を受けるためのシステムです。
店員がオーダー入力するハンディタイプや、お客様自身がタブレットから入力するテーブル据置タイプなどがあります。オーダー入力すると、キッチンに設置されているオーダープリンターからオーダーが出力される仕組みです。キッチンでは、出力されたオーダーリストに従って調理を進めます。

大日本印刷_オーダーシステム

参考:大日本印刷セルフオーダーエントリーシステム

オーダーエントリーシステムの種類や製品、サービスはいくつもあります。次の章では様々なタイプのオーダーエントリーシステムについて詳しく解説していきます。

2.オーダーエントリーシステムの3つのタイプ

2.1.ハンディターミナル型

専用ハンディ機器を利用したオーダーエントリーシステムです。
店舗スタッフが注文を入力し、キッチンへ情報が伝達され、並行してレジ上の伝票が更新される仕組みです。これを専用のハードを利用して行います。大手ファミリーレストランチェーン、大手居酒屋チェーンなどでよく見られるシステムです。

CASIO_ハンディ型オーダーシステム

参考:カシオ オーダーエントリーシステム

2.2.スマートデバイス型(アプリ型)

スマートフォンなどの市販デバイスに専用アプリをインストールして利用するオーダーエントリーシステムです。
ハンディ型と似ていますが、違いは利用する機器が専用ハンディ機器ではなく、スマートフォンなどの小型スマートデバイスに置き換わり、アプリを利用してオーダーエントリー機能を実現しているものです。ハンディ型と同様にキッチンへの伝達、レジへの伝票更新を行います。

オーダーシステム アプリ型

参考:株式会社アソネット オーダーエントリーシステム

2.3.テーブル据置型

デーブル据え置き型の端末を利用した顧客による主体的なオーダーエントリーシステムです。専用端末を使うものと市販デバイス+アプリを使うもの、どちらも存在します。

先述の2つとは大きく異なるのが、店舗スタッフが注文を入力するのではなく、顧客自らがテーブルに設置されている端末から自由にオーダーを入力するものです。他の分類と同様に、キッチンへの伝達、レジへの伝票更新も行われます。

据え置き専用端末は大手格安居酒屋チェーンなどで積極的に導入されています。市販品のタブレット端末を据え置き端末として採用している大手チェーンも出てきています。

オーダーシステム タブレット型

参考:アスカティースリー オーダーエントリーシステム

3.オーダーエントリーシステムのメリット・デメリット

オーダーエントリーシステムを飲食店で採用する際に何が良くなるのかメリットを解説します。
オーダーエントリーシステムを導入すると、以下のような改善や効率化が期待できます。

  • フロアスタッフの移動距離、移動頻度が削減される
  • オーダー品目、数量、順番が明確になり確認や順番ミスなどが削減される
  • レジシステムとの連携によって会計時の打鍵ミス削減、スムーズ化できる

業務面で見ると上記のような内容となりますが、これらの改善点がある事で、スタッフ間の不必要ないがみ合いなども削減され、チームワーク、連携も向上できる期待もあり、単なる効率化以上に色々な意味でお店の底力が向上するのではないかという見方もできます。

次に、これらを踏まえてタイプ別の特徴をご説明していきます。

3.1.ハンディターミナル型

メリット

  • 操作の簡易性
    専用端末として設計されており、登場から時間も経ち操作性は最適化し尽くされています。

  • 保守の容易性
    専用端末であることから、常設の予備機などを準備しておくことで、故障などの対応もスムーズにできます。またレジ、キッチンプリンタなど一式を保守契約する事で、メーカーのしっかりとしたサポートを受けられます。

デメリット

  • 専用であるが故の難点
    レジやキッチンプリンタと一式共通ブランドで統一されている事が多く、全く別の形態にリプレイスするとなった場合、かなり大掛かりな入れ替えとなります。

  • 操作に慣れが必要
    メリットと矛盾しているようではありますが、専用機であるが故に、未経験者にとってはある程度慣れが必要です。未経験者には操作方法について簡単なトレーニングが必要となります。
  • コストがかかる
    オーダーエントリーシステムとして一式導入する場合、すべてが専用の機材で一本化されている為、コストがかかると言えます。特に、同じような仕組みをアプリで実現しているアプリタイプと比較すると導入コストは高いです。

向いている規模

  • 個人店を含む中小企業〜大手企業
  • フロアスタッフ、常時4〜5名以上が稼働している店舗

3.2.スマートデバイス型(アプリ型)

メリット

  • コスト削減
    専用端末を一式揃えるよりも、安価で導入が可能です。場合によってはスタッフの私物を使ってもらうBYOD(Bring your own device)として採用することもできます。
    また、アプリタイプは小規模店舗では近年主流化しつつあるタブレットPOSなどの仕組みを利用する前提となっているものが多いです。レジ単体で考慮しても本格的なPOSレジ専用機を導入するよりも安価に収まるでしょう。

  • 操作の簡易性
    スタッフが普段から手にしているスマートフォンやタブレットと同じような端末にアプリを入れて操作しますので、多くの人に馴染みのあるインターフェースであると言えます。専用の機材を使うよりも馴染みやすいと考えられます。

デメリット

  • サポート体制の不安
    いざ、実装した際にハンディとして使っているスマホが壊れた、という場合迅速に対応ができるかは、導入を任せる業者次第となるでしょう。ハードウェアが一般的なスマートフォンやタブレットのメーカー製ですので、直接のサポートを迅速に受けるのは難しいです。また製品により違いはありますが、仕組みとしてネットワーク障害への耐性についても心配な点です。

  • レジとの組み合わせは自由ではない
    アプリタイプはタブレットPOSと揃えて導入します。レジとの連携の問題などがあるためです。その為、当初導入していたタブレットPOSがオーダーエントリーシステムの仕組みと連動していない場合は、オーダーエントリーシステムと連動したタブレットPOSサービスと新規に契約することになります。従って、事業帳簿の会計システムなどとの連携にも影響があるかもしれません。

向いている規模

  • 個人店を含む中小企業〜大手企業
  • フロアスタッフ、常時4〜5名以上が稼働している店舗

3.3.テーブル据置型

メリット

  • コスト削減
    テーブル据置タイプは、唯一、お客様自身が注文を入力するタイプです。他の分類と違って、第一に注文を受け付けるフロアスタッフの人数を削減できます。日々の人件費削減は大きな要素です。

    また、専用端末を設置する場合と、市販品のタブレットを使う場合で違ってきますが、市販品のタブレットを使う場合は導入コストも安く済みます。

  • ミス削減
    お客様自身が注文を入力するので、店舗スタッフの注文入力ミスが基本的にゼロになります。今回の分類では唯一、スタッフ要因による注文ミスが基本的にゼロ。と断言できるタイプです。
  • テーブル上の端末で販促やエンターテイメントなど付加価値がつけられる
    お客様のテーブルに常に設置してあるため、オススメのメニューを目立つようにしたり、お店の最新情報を提示したり、単なるメニューを入力する以外の使途があります。大手格安居酒屋などでは、端末上に簡易的な占いなど遊び心のある機能をもたせている店舗も見受けられます。

デメリット

  • メニューの管理業務が増大する
    お客様がテーブル上の端末で操作する為、ただ文字が書いてあるだけ。というわけにはいきません。メニューのイメージ写真などを常に掲載できる社内体制が必要となります。
    常にお客様の目に止まる為、ビジュアル的な工夫も必要になります。また店舗の最新情報を提示したりする場合は、日々コンテンツのメンテナンスが必要となります。

  • 故障、破損、紛失に備える必要性
    不特定多数のお客様が機器を扱うという前提の為、故障、破損の頻度が高いと考えられます。今回分類した中で機器の耐久性は一番求められます。お酒の影響など悪ふざけのつもりで、盗難されてしまうこともあります。

向いている規模

  • 大手企業
  • 店舗スタッフとは別に担当者や担当部署をつけられる規模
  • サポート契約の業者が諸々の管理業務を代行できるなどの体制を作ることができる

4.オーダーエントリーシステムの導入で忘れてはならない2つのポイント

ここまでで、オーダーエントリーシステムの分類とそれぞれのメリット・デメリットをご説明してきました。では実際に、自社店舗へ導入すべきかどうか?どう検討していけばよいのでしょうか?

オーダーエントリーシステムを調査、検討しているということは、店舗の立ち上げから苦難を乗り越えて発展するフェーズに入ってきたのではないでしょうか。本章では、以下の2つ視点で導入すべきか見極めていくことをご提案したいと思います。導入コストなどは、それぞれ自社の判断基準があると思いますので、基本的な基準とは別の視点で見ていきたいと思います。

4.1.顧客満足度、従業員満足度など店舗のクオリティに関わる視点

より店舗のクオリティを向上させ、継続的に商売の発展をする為には、お客様に対してミスを削減するとともに従業員同士のより良いチームワークや連携も必要です。

一方で効率化の観点では、オーダーエントリーシステムを導入する事で、フロアスタッフの運動量も低減させることができ、かつ適切なシフトを組むことで人件費の削減も可能になります。
今、ご自身の店舗に、この満足度に関して弱点があると判断されたなら、導入に踏み切ってみましょう。

4.2.管理業務、社内体制に関わる視点

徐々に商売が発展をしてきて、社内の体制も整ってきているようであれば、IT機器による効率化を進められるかもしれません。
具体的には、オーダーエントリーシステムに関して担当者をつけることができる状態、もしくは代表者、経営者の方が長期的に見て時間的な余裕がある状態であれば検討する余地があります。

システムを導入した際、ちょっとした出来事ですぐに代表者に電話がかかってきて、サポートしなくてはならないという事態になってしまっては本末転倒な非効率化を招きます。

せっかく店舗が発展するフェーズに入ったのに、肝心のマネジメントが多忙で機能しなくなってしまうと、事業全体の発展が危うくなります。判断基準としては、「担当者がつけられるかどうか?」になるでしょう。

5.主なオーダーエントリーシステム

オーダーエントリーシステムのトレンドは、スマートデバイス型やタブレット端末を使ったテーブル据置型です。この章では、スマートデバイス型とテーブル据置型のオーダーエントリーシステムを紹介します。

5.1.tenposAir

tenposAir

導入実績500以上と高い導入実績を誇るオーダーエントリーシステムです。オーダーエントリーシステムと連携可能なiPad POSもそろっており、オーダーエントリーシステム、POS、キッチンプリンターをオールインワンで調達することができます。

タイプ

  • スマートデバイス型

導入コスト目安

  • 要問合せ

おすすめポイント

  • ネットワーク障害時、業務の継続が可能
  • 飲食業界では有名なテンポスバスターズグループが提供
  • 導入実績500件以上
  • 周辺サービスが豊富

5.2.Order4U

Order4U

ローコストが特徴となっているオーダーエントリーシステムです。POSも別サービスで提供されています。

タイプ

  • スマートデバイス型

導入コスト目安

  • 導入支援サービス:150,000円〜
  • ハード 240,000円〜

おすすめポイント

  • POSレジがWindowsベースの専用設計端末。飲食店にフォーカスした設計。
  • ネットワーク障害時、業務の継続が可能

5.3.Orange Handy

Orange Handy

飲食店や小売店向けシステムで有名な、エスキュービズテクノロジーが提供するオーダーエントリーシステムです。エスキュービズテクノロジーは、タブレットPOSやIot、オムニチャネルなど多くの店舗向けシステムを提供しており、各分野で高い実績を持っています。

タイプ

  • スマートデバイス型

導入コスト目安

  • 要問合せ

おすすめポイント

  • iPad miniをオススメしている(iPod touchやiPhoneも利用可能)
  • 高い実績を誇る「EC-Orange POS」との連携

5.4.スマレジ・ウェイター

スマレジ・ウェイター

タブレットPOSの「スマレジ」で有名な株式会社プラグラムが提供するオーダーエントリーシステムです。スマートデバイス型とテーブル据置型を提供しています。タブレットPOSの中では豊富な機能を持つスマレジと連携できる事も大きな魅力です。

タイプ

  • スマートデバイス型
  • テーブル据置型

導入コスト目安

  • 要問合せ

おすすめポイント

  • POSサービス、スマレジとの連携
  • 別サービスで、iPadを利用したテーブル据置タイプも提供
  • 東京、大阪に体験型ショールームあり(予約制)

5.5.iPadセルフオーダーシステム

iPadセルフオーダーシステム

EC系サービスで有名な神戸デジタルラボが提供するオーダーエントリーシステムです。多くのオーダーエントリーシステムは、POSとの連携が必要ですが、この製品はPOSレジがなくても導入することができます。

タイプ

  • スマートデバイス型

導入コスト目安

  • 導入費用:360,000円〜
  • ハード別費用

おすすめポイント

  • POSレジがなくても実装可能
  • 機器のリース契約あり

5.6.POS CUBE

ポス・キューブ

高機能が特徴となっているオーダーエントリーシステムです。タブレットPOSなど周辺サービスも充実しており、高機能製品を求めている企業にマッチする製品です。

タイプ

  • スマートデバイス型

導入コスト目安

  • 要問合せ

おすすめポイント

  • 飲食店専用設計
  • ネットワーク障害時、業務の継続が可能

5.7.メニウくん

メニウくん

導入実績1,800店舗以上をほこるオーダーエントリーシステムです。飲食店の中でも、「居酒屋」や「焼肉」「回転寿司」など業態別のラインナップを持っています。

タイプ

  • テーブル据置型

導入コスト目安

  • 要問合せ

おすすめポイント

  • 大手有名チェーン店で多数の採用実績あり
  • 今回の紹介では唯一の専用機採用

5.8.比較一覧表

オーダーエントリーシステム一覧

6.まとめ

本記事を通して、飲食店オーダーエントリーシステムの全体像がご理解頂けたと思います。
個人店や小規模店舗では、オーダーエントリーシステムが利用されているかどうかで、ビジネスのステージが一段階上がるように思います。

オーダーエントリーシステムを検討するという事は、初期の大きな課題である集客や、売り上げの安定といった障壁を突破し、複数店舗の展開、効率化、本部機能の拡充などの課題に取り組む段階へ進んできたということになるのではないでしょうか。

各サービスの情報は更新される場合がありますので、導入検討の際は必ず各社webページで詳細をご確認下さい。